"The more you know,the less you need."(知れば知るほど、必要なものは少なくなっていく。)・・・・・・・・・・・・・
 
以前livedoor blogで旅の思い出というカテゴリーで学生時代に回った海外の思い出を綴っていたのですが、そのカテゴリだけFC2に移植できないので、再度構成しなおして少しずつ再upしていこうと思います。重複しますけど、livedoor時代に書かなかったことも書いていきたいと思います。


「N.Y.」
機内アナウンスがニューヨーク、ラ・ガーディア空港の温度は摂氏21度と告げた。
米粒のようなニューヨークの光が急速に大きくなり目の前に広がってくる。関空を出発したときは日本人の団体観光客で満席だったノースウエスト機は乗り換えのデトロイトでカナダ方面に消え、ニューヨーク行きの国内線乗り継ぎゲートにたどり着いた時には東洋人は私と香港系の青年だけになっていた。

気鋭の若手写真家、小林紀晴の「ASIAN JAPANESE」に触発いや、さかのぼれば沢木耕太郎の「深夜特急」に刺激され、いつかニッポンを飛び出そうと思っていた。
初めての海外、そして一人旅。自分で希望してやってきたアメリカ。「英語も満足に話せないのになんて無謀なんだ。」
周囲にいわれた言葉が頭をよぎり、急速に心臓が高鳴ってくる。
それでも私はアメリカを目指した。
シートベルトのサインが点灯し、飛行機は着陸体制に入る…。目をあけた瞬間、英語のアナウンスで自分が無事にニューヨークに到着したことが分かった。
かつてLL Beanのカタログや洋雑誌で匂ったアメリカの匂い。「来たんだ。」という実感。襲ってくる不安。緊張。

予行演習していたイミグレーションでの質問をあっけないほどパスしたら、そうそこは自由の国アメリカだったが現実にはそうはいかない。
次々を湧き出てくるがごとく英語の洪水に私はうろたえるどころかすぐにでも強制送還してもらいたいような気持ちになった。

すべてのスケジュールを一人で管理…聞こえはいいがホテルの予約しかしていなかった私はホテルにどうやって行くのかさえ調べていなかった。
informationと書かれたサインにたどりつき初老の男性にHILTONまで行きたいと告げるとちょうど乗り合いタクシーの締め切り直前で、私は運よくそのタクシーでHILTONまで行くことができるらしい。
アメリカの友人を訪ね初めて海外に来たこと、英語はあまり得意でないこと、一人旅だということを話すと、その男性は「サムライスピリット」といい、大丈夫、無事にHILTONまで行けるからというような返事をしてくれ、チケットの半券を渡してくれた。

その偶然みつけた乗合タクシーでやっとの思いでたどりつたホテル。チェックインを済まし、帰りのリコンファームを済ませたら私はすることがなくなった。
明日から一人でなんとかしないといけないという不安と憧れの国アメリカに着いた興奮。18歳の夏。時差ぼけで眠れないはずなのに、いつのまにか、パトカーのサイレンを子守唄にして貪るように眠りについた。
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